ポルトガルサッカーの歴史年表
1880年代
1888年10月 ポルトガルサッカーの始まり・・・イギリスに留学していたピント・バスト家の三兄弟らがポルトガル人として初めてサッカーをプレー（場所はリスボン郊外のカスカイス）
1889年1月22日 ポルトガルで最初のサッカーの試合・・・ポルトガル人のチーム対ポルトガル人・イギリス人の混成チーム（場所はリスボンのカンポ・ペケーノ地区）
1890年代
1893年9月28日 FCポルト創設
1894年3月2日 ポルト対リスボンの「国王杯」開催（エンリケ航海王子生誕500周年公式行事の一環として行われた。場所はポルト）
1900年代
1904年2月28日 グルーポ・スポルト・リスボア創設（ベンフィカの前身、場所はリスボンのベレン地区）
1906年7月1日 スポルティング・クラブ・デ・ポルトガル創設
1906年7月 スポルト・クルーベ・ベンフィカ創設
1906年10月 リスボンの4クラブがサッカーリーグを結成（第1回はカルカヴェロスが優勝）
1908年9月13日 グルーポ・スポルト・リスボアがスポルト・クルーベ・ベンフィカと合併し、スポルト・リスボア・イ・ベンフィカが創設
1908年9月17日 ポルトガルサッカー連盟創設（LFA）
1910年代
1910年8月27日 リスボン選抜が初の国外遠征（スペインのレクレアティボ・ウエルバに4対2で勝利）
1911年5月20日 フランスのボルドレー大学チームがリスボンを訪問（リスボン選抜が5対1で勝利）
1914年3月31日 ポルトガルサッカー連合（UPF）創設
1914年8月26日 UPFがFIFAに仮加盟
1919年9月23日 ベレネンセス創設（当時の名選手アルトゥール・ジョゼ・ペレイラがベレン地区に創設）
1920年代
1921年12月8日 ポルトガル代表、最初の国際試合（マドリードでスペイン代表と対戦し、3対1で敗れた。この敗退をきっかけに、全国レベルの大会を組織する必要性が指摘されるようになった）
1922年12月17日 ポルトガル代表、ホームで初の国際試合（リスボンでスペイン代表と対戦し、1対2で敗れた）
1922年6月2日 ポルトガル全国選手権、最初の試合（リスボンのチャンピオン、スポルティングとポルトのチャンピオン、FCポルトとの間で行われた。2対1、0対2の1勝1敗となり、プレーオフの末、FCポルトが初代王者となった）
1923年5月20日 UPFがFIFAに正式加盟
1926年5月28日 UPFがポルトガルサッカー連盟（FPF）へ名称変更
1928年5月-6月 ポルトガル代表がアムステルダム五輪に出場（初の国際大会）、チリに4対2で勝利、ユーゴスラビアに2対1で勝利、準々決勝でエジプトに1対2で敗れ、敗退。（この後、ポルトガル国内でサッカー人気が急騰する）
1930年代
1934年3月11日 ポルトガル代表が初めてワールドカップ予選に参加（スペイン代表とマドリードで対戦し、0対9で大敗を喫した。その後、18日にリスボンで対戦し、1対2で敗れ、敗退。これをきっかけに全国規模のリーグ戦を創設する必要性が唱えられた）
1934年 「1部リーグ選手権」発足（34-35シーズンはFCポルトが優勝）
1937年11月27日 ポルトガル代表が初めてスペイン代表を破る（スペインのヴィーゴにて、ただしスペイン内戦中のため公式試合としては認められていない）
1937年 ベレネンセスがポルトガルで初めて全面芝のサッカー場を開設
1938年 リーグ戦を「全国選手権1部リーグ」と改称（38-39シーズンの初代王者はFCポルト）
1939年6月25日 第1回タッサ・デ・ポルトガル決勝（アカデミカ・コインブラがベンフィカを4対3で破り、初代王者に）
1940年代
1944年 リスボン郊外ジャモールに国立競技場完成
1946年5月27日 ベレネンセスがリーグ初優勝（20世紀で唯一3大クラブ以外から優勝チームが出た）
1947年1月26日 ポルトガル代表がスペイン代表に初勝利（リスボンにて4対1で勝利）
1947年5月25日 ポルトガル代表、イングランド代表に0対10で敗れる（リスボンにて、ポルトガル代表最大の敗退）
1949年5月3日 ベンフィカがリスボンでFCトリノと親善試合を行う（4対3でベンフィカが勝利。FCトリノはセリエAを4連覇中の強豪中の強豪。しかし、イタリアへ帰国する飛行機がスペルガの丘に墜落。選手は全員死亡し、”グランデ・トリノ”は終焉を迎える（「スペルガの悲劇」）。ちなみに、トリノはこのシーズンの残り5試合をユースチームで戦い、5連覇を達成している）
1950年代
1951年9月23日 モザンビーク生まれのマタテウ（本名セバスティアン・ルーカス・ダ・フォンセカ）がベレネンセスでデビュー。（対スポルティング、2ゴールを挙げる）
1952年5月28日 FCポルトの本拠地エスタディオ・ダス・アンタス完成
1954年12月1日 ベンフィカの本拠地エスタディオ・ダ・ルス完成
1955年5月22日 ポルトガル代表が初めてイングランド代表を破る（ポルトにて、3対1）
1956年6月10日 スポルティングの本拠地エスダディオ・ジョゼ・アルバラーデ完成
1956年9月23日 ベレネンセスの本拠地エスタディオ・ド・レストロ完成
1960年代
1960年12月17日 エウゼビオがリスボンに到着
1961年5月31日 ベンフィカがバルセロナを3対2で破り、ヨーロッパチャンピオンズカップ初優勝（スイスのベルン、ただしエウゼビオは帯同していない）
1961年10月8日 エウゼビオがポルトガル代表デビュー（アウェーの対ルクセンブルク戦、4対2で敗れる）
1962年5月2日 ベンフィカがレアル・マドリーを5対3で破り、ヨーロッパチャンピオンズカップを連覇（オランダ、アムステルダム）
1963年5月22日 ベンフィカがACミランに1対2で敗れ、ヨーロッパチャンピオンズカップ3連覇を逃す（イングランド、ウェンブリー）
1964年5月15日 スポルティングが、ヨーロッパ・カップ・ウィナーズカップ決勝の再試合で、MTKブダペスト（ハンガリー）を1対0で破り優勝（ベルギー、アントワープ）
1965年5月22日 ベンフィカがヨーロッパ・チャンピオンズカップ決勝でインテルに0対1で敗れる（イタリア、ミラノ）
1965年10月31日 ポルトガル代表がチェコスロバキア代表に勝ち、ワールドカップ初出場が決定
1965年12月 エウゼビオがポルトガル人として初めてバロンドールを受賞
1966年7月13日 ポルトガル代表、ワールドカップ初戦でハンガリーに3対1で勝利
1966年7月28日 ポルトガル代表が3位決定戦でソ連に2対1で勝ち、3位入賞。エウゼビオは9得点で大会得点王に。
1968年5月29日 ベンフィカがヨーロッパ・チャンピオンズカップ決勝でマンチェスター・ユナイテッドに1対4で敗れる（イングランド、ウェンブリー）
1970年代
特になし
1980年代
1983年5月 ベンフィカがUEFAカップ決勝でアンデルレヒトに敗れる（監督はスベン・ゴラン・エリクソン）
1983年11月13日 ポルトガル代表がソ連を破り、EURO84出場決定
1984年5月16日 FCポルトがヨーロッパ・カップ・ウィナーズカップ決勝で、ユベントスに1対2で敗れる（スイス、ベルン）
1984年6月23日 EURO84準決勝で、ポルトガルが延長戦の末2対3でフランスに敗れる
1985年10月16日 ポルトガル代表が西ドイツを1対0で破り、ワールドカップ・メキシコ大会出場決定（ドイツがワールドカップ予選で敗れたのは、これが初めて）
1986年6月11日 ポルトガル代表がモロッコに1対3で敗れ、ワールドカップ1次リーグ敗退が決定（大会前に選手と協会側で報酬を巡り対立。選手が練習をボイコットする事件が起きている）
1987年5月27日 FCポルトがバイエルンを2対1破り、ヨーロッパ・チャンピオンズカップ初優勝（オーストリア、ウィーン）
1987年12月13日 FCポルト、雪の中のトヨタカップでペニャロール（ウルグアイ）に延長戦の末、2対1で勝利
1988年5月22日 ベンフィカがヨーロッパ・チャンピオンズカップ決勝でPSVにPK戦の末敗れる（ドイツ、シュツットガルト、このとき最後にPKを外したのがミゲウ・ヴェローゾの父、アントニオ・ヴェローゾである）
1989年3月3日 ポルトガル・ユース代表がワールドユース決勝でナイジェリアを2対0で破り優勝（サウジアラビア、リャド）
1990年代
1990年5月23日 ベンフィカがヨーロッパ・チャンピオンズカップ決勝で、ACミランに0対1で敗れる
1991年6月30日 ポルトガル・ユース代表がワールドユース決勝でブラジルにPK戦の末勝利し、連覇を達成（リスボン）
1996年6月 ポルトガル代表、EURO96出場（準々決勝でチェコスロバキアに0対1で敗れる）
1996年7月 ポルトガル五輪代表、アトランタ五輪出場（準決勝でアルゼンチンに0対2で敗れ、3位決定戦でブラジルに敗れ4位に）
2000年代
2000年6月 ポルトガル代表、EURO2000出場（グループステージ初戦イングランド戦で0対2から3対2の大逆転勝利、準決勝でフランスに延長戦の末敗れる）
2000年ルイス・フィーゴがポルトガル人として2人目のバロンドールに選出
2002年6月 ポルトガル代表、日韓ワールドカップ出場（グループリーグ敗退）
2003年5月21日 FCポルト、UEFAカップ決勝で延長戦の末3対2でセルティックを破り初優勝（スペイン、セビージャ）
2004年5月26日 FCポルト、UEFAチャンピオンズリーグ決勝で、3対0でモナコを破り、17年ぶり2回目の優勝（ドイツ、ゲルゼンキルヘン）
2004年6月-7月 ポルトガルにてEURO2004開催（ポルトガル代表は国際大会初の決勝進出、決勝進出を決めたオランダ戦は奇しくも”黄金世代”がワールドユースで優勝を果たした6月30日だった）
2005年5月18日 スポルティング・リスボンがUEFAカップ決勝でCSKAモスクワに1対3で敗れる（ジョゼ・アルバラーデ）
2006年6月 ポルトガル代表、ワールドカップ・ドイツ大会出場（準決勝でフランスに敗れ、3位決定戦でドイツに敗れ、4位に終わる）
2008年6月 ポルトガル代表、EURO2008出場（準々決勝でドイツに2対3で敗れる）
2008年 クリスティアーノ・ロナウドがポルトガル人として3人目のバロンドール受賞
2010年代
2010年6月 ポルトガル代表、ワールドカップ・南アフリカ大会出場（決勝トーナメント1回戦でスペインに0対1で敗れる）
2011年5月18日 FCポルトがUEFAヨーロッパリーグ決勝でブラガを1対0で破り、8年ぶり2回目の優勝（ベンフィカもベスト4に進出し、ベスト4のうち3チームがポルトガルのクラブという快挙）
2011年7月 ポルトガルU-20代表、U-20ワールドカップ出場（決勝でブラジルに2対3で敗れ準優勝）