ロマン・シロコフの2得点などで競り勝ったFCゼニト・サンクトペテルブルクだが、敵地で2点を奪ったSLベンフィカもUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝進出に望みをつないだ。
激しい撃ち合いとなったこの試合は、アウェーのベンフィカが20分にマキシ・ペレイラのゴールで先制。しかし、シロコフの見事なボレーシュートで直ちに同点としたゼニトは、後半半ばに素晴らしい連係から途中出場のセルゲイ・セマクが決めて勝ち越しに成功する。それでも87分、オスカル・カルドソの同点ゴールで再び追いついたベンフィカが引き分けに持ち込むかと思われたが、その1分後に相手DFのミスを突いたシロコフがゼニトを勝利に導いた。緊迫の第2戦は3月6日にポルトガルで行われる。
凍えるような寒さのせいか、序盤は両チームとも動きが硬かったが、先にリードを奪ったのはベンフィカだった。カルドソが25メートルの距離から直接狙ったFKは、ゼニトのGKユーリ・ジェブノフの手前で不規則にバウンド。ジェブノフが辛うじて弾いたボールをペレイラが押し込んだ。
この失点に目覚めたロシア王者は、同点ゴールを奪いに前掛かりとなる。その攻勢は直ちに実を結び、トマーシュ・フボチャンからペナルティーエリア内のシロコフへ絶妙なパス。この30歳のMFは美しいボレーシュートをゴール下隅に突き刺し、今大会の得点数を4に伸ばした。
その後はゼニトがベンフィカを押し込むようになり、何度となく追加点のチャンスを迎える。前半終了間際にもコンスタンチン・ジリアノフが鋭いセンタリングを入れたが、これをゴールに結びつけることはできなかった。
ベンフィカが息を吹き返した後半は一進一退の展開となり、両チームとも決定的な場面をつくれなくなる。だが71分には、ゼニトが見事なチームプレーでついに勝ち越しゴールを奪った。アレクサンドル・ケルジャコフがうまくボールをキープすると、意表を突くバックヒールでウラジーミル・ビストロフへパス。ペナルティーエリア内でフリーとなっていたビストロフは同じ途中出場のセマクにつなぎ、このMFが鮮やかなヒールキックでネットを揺らした。
しかし、その後はベンフィカも反撃に転じ、試合終了3分前に同点に追いつく。ペナルティースポット付近でフリーとなったニコラス・ガイタンがシュートを放つと、これをジェブノフがブロック。こぼれ球にいち早く反応したカルドソがゴールを陥れた。
だが、ベンフィカの歓喜は長続きしなかった。ゼニトのアレクサンドル・アニュコフが右サイドから低いクロスを入れると、これをコントロールしようとしたペレイラがトラップミス。このボールを奪ったシロコフがシュートを流し込み、ゼニトに僅かとはいえ貴重なリードをもたらした。
ゴール;
[0-1] マキシ・ペレイラ 20′
[1-1] シロコフ 27′
[2-1] セマク 71′
[2-2] オスカル・カルドソ 87′
[3-2] シロコフ 88′
Zenit – Benfica 3:2 投稿者 FootballKing1992
(UEFA.com)
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