チェルシーを指揮するアンドレ・ビラス・ボアス監督は、ファビオ・カペッロのイングランド代表監督辞任に関して、同クラブが責められるべきではないとの見解を示した。『スカイスポーツ』が報じている。
カペッロ辞任の引き金となったのは、FA(イングランドサッカー協会)がチェルシーに所属するジョン・テリーをイングランド代表主将の座から解任したこと。テリーはQPR(クイーンズ・パーク・レンジャース)のDFアントン・ファーディナンドに対して人種差別的な発言をしたとの疑惑が浮上しているが、公判はユーロ2012終了後の7月に延期されていた。よって、テリーは推定無罪となっている。
しかし、FAはテリーを主将の座から解任。この決定にカペッロは異を唱え、最終的に辞任という形にまで発展した。
公判の延期に関しては、チェルシーが関与している可能性が浮上。当初春頃の裁判決着を望んでいたFAとともに、チェルシーのCEO(最高経営責任者)を務めるロン・グーレイ氏は地方裁判所判事に対しユーロ終了後までテリーの裁判を延期するよう手紙を送っていた。
このことに対しビラス・ボアスは、「最終的に裁判所が決めることだ。もちろん、我々の意見もあったが、最終的にそれが公判の延期に影響を与えたかどうかは分からない」と反論。チェルシーに非がないことを主張している。
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