FCポルトのブラジル人FWフッキの代理人であるテオドロ・フォンセカ氏はポルトガル紙『オ・ジョーゴ』のインタビューに応じ、今シーズン開幕前に、同選手に3つのクラブからオファーが届いたが、選手本人の意思で残留を選んでいたことを明かした。
「財政面でポルトよりも上の3つのクラブからオファーが届いたが、欧州スーパーカップでのバルセロナとの対戦やチャンピオンズリーグ(CL)でのプレーを優先し、これらのオファーを断って残留することを決めた」
現時点での移籍については否定したフォンセカ氏だが、フッキが近い将来、“より魅力的なリーグ”でプレーしたいという願望を持っていることを明言した。
「すべての選手と同じように、フッキもまた、より魅力的なリーグで自分の力を試したいと考えている。いつか、ポルトのフロントが話し合いの席につき合意に達すれば、彼のポルトでの時代は終わることになる。デコ(現フルミネンセ)やリサンドロ・ロペス(現リヨン)のようにね」
フォンセカ氏はここ数日メディアでうわさされているチェルシー、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンといったビッグクラブからの興味については「何も知らない」と言いつつも、個人的にはチェルシーへの移籍を望んでいるようだ。
「わたしもフッキ本人も、誰とも移籍の話はしていない。だが、個人的にはアンドレ・ビラス・ボアス(前ポルト監督)のいるチェルシーに行ってもらいたい」
ポルトは現在、フッキとの契約解除の違約金として1億ユーロ(約98億円)を設定しているが、フォンセカ氏はこの金額設定は移籍に関して何の意味も持っておらず、移籍の判断はポルトのフロント次第であることを強調した。
昨夏にはフッキとともにヨーロッパリーグ優勝の原動力となったコロンビア代表FWラダメル・ファルカオがポルトからアトレティコ・マドリーへ移籍したが、フォンセカ氏はフッキがファルカオと同じようにアトレティコに移籍する可能性については明確に否定した。
「彼がアトレティコからのオファーを受け入れることはない。フッキは金よりも、サッカー面での野心、愛情、愛着といったことを重視している。ポルトがこれまで彼にしてくれた恩を十分に認識している。フッキが望むのは“タイトルを争えるチーム”でCLを戦うクラブに入ることだ」
(スポーツナビ)
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