FCポルトは7日、優勝を争うスポルティング・リスボンと0-0で引き分け、リーグ戦での無敗記録をクラブ歴代最長タイの53試合に伸ばしたが、ビトール・ペレイラ監督は、この結果に「満足していない」と語った。
FCポルトは7日、3位スポルティング・リスボンと敵地エスタジオ・ジョゼ・アウバラージで0-0と引き分け、リーグ戦での無敗記録をクラブ歴代最長タイの53試合に伸ばした。しかしビトール・ペレイラ監督は、この結果に全く満足していない。
ウインターブレーク明けの初戦で引き分けたポルトに対し、SLベンフィカは8日のUDレイリア戦に4-0で圧勝。これでポルトは2位へ転落し、勝ち点2差をつけたベンフィカが優勝争いの主導権を握ることになった。ただしポルトは、2010年2月28日に敵地でスポルティングに0-3と敗れて以来、約2年間に渡って無敗を維持している。その間の引き分けは、7日の一戦で8試合目となった。
「我々は勝ち点3を奪うためにここへ来た。それが1ポイントしか獲得できなかったので、もちろん満足していない」とペレイラ監督は話す。「オープンな試合で、結果自体は妥当なものだった。最高のゲームではなかったが、緊張感のある試合だったね」
次節ホームでリオ・アベFCと対戦するポルトは、ボビー・ロブソン監督に率いられたチームが1994年10月23日から1996年3月23日にかけて残したクラブ最長無敗記録の更新を狙うことになる。しかしポルトガル国内での最長記録を保持しているのはベンフィカで、ロブソン監督と同じイングランド出身のジョン・モーティモア監督の下、1976年10月24日から1978年8月28日まで56試合無敗を維持した。そのイーグルズ(ベンフィカの愛称)の記録に並ぶには、まだ3試合、無敗を続けなければならない。
一方、スポルティングのドミンゴス・パシエンシア監督は、1年半に及んだセルクル・ブリュージュKSVへのレンタル移籍を経て、ライオンズ(スポルティングの愛称)復帰し、初先発を飾った20歳のMFレナト・ネトのパフォーマンスに満足感を示した。しかしそんなパシエンシア監督も、ペレイラ監督と同じく0-0というスコアには納得していない。
「満足はできない。いくつか決定機を逃したからね」とパシエンシア監督は語った。「つまり、この試合には勝てたはずだ。とはいえ、タイトル獲得のチャンスはまだあると信じている」。スポルティングはリーグ戦の最近4試合で1勝にとどまり、ポルトに勝ち点6差をつけられている。
両チームを通じてこの日最大の決定機が訪れたのは83分。スポルティングは途中出場のマラト・イズマイロフ(3-0と快勝した2010年の対戦でゴールを記録)が至近距離からシュートを放つも、ポルトのSBアルバロ・ペレイラがこれをライン手前でクリア。対するポルトも後半ロスタイム、ハメス・ロドリゲスのシュートがチームメートのニコラス・オタメンディに当たっていなければ、劇的な勝利を収めていてもおかしくなかった。
(UEFA.com)
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