レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督は２１日に記者会見で、バルセロナのリオネル・メッシの手を踏みつけたことで批判を浴びているペペを擁護した。
１８日に行われたスペイン国王杯準々決勝、バルセロナとの第１戦で、ピッチに倒れこんだメッシの手を踏みつけたペペは、「故意ではなかった」と後日弁明していた。世界中から批判の声がやまない中で、モウリーニョ監督はペペの言い分に理解を示しているようである。
「ペペが自分の言葉できちんと説明したのなら、わたしにとってはそれで十分だ。『故意ではなかった』と本人が言うのであれば、わたしは彼を信じる。ペペをうそつきだと思う者がいれば、堂々とそう言えばいい。今回のことをいつまでも引きずるのは無意味だ」
モウリーニョ監督はまた、昨季のチャンピオンズリーグ準決勝でレアル・マドリーのマルセロに人種差別的発言を浴びせた疑いをかけられたバルセロナのセルヒオ・ブスケツを引き合いに出し、当時との周囲の反応を比較した。
「昨季、ライバルに人種差別的な言葉を浴びせたと指摘された選手（ブスケツ）が、自分の発言を否定した時、あなた方は誰も彼を疑わなかったようだ。あの時は誰もが、ＵＥＦＡ（欧州サッカー連盟）までもが、彼の言葉をうのみにしただろう」
今回の行為で制裁の必要性が問われているペペは、バルセロナ戦で太ももを痛めたこともあり、２２日に行われるリーガ・エスパニョーラ第１節（ストライキによる延期分）アスレティック・ビルバオ戦には欠場するとみられている。とはいえ、モウリーニョ監督は同選手の招集について明言を避けた。
「ペペが招集できる状態にあるかどうかは、様子を見ないと分からない。ペペがいなければ、彼のポジションでプレーするほかの選手が出ることになる。全員が優れた選手だから、問題はないだろう」
（スポーツナビ）
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