ポルトガルルリーグで財政難により8人でプレー 試合直前に窃盗事件も…

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現地時間29日(以下現地時間)に行なわれたポルトガルリーグで、最下位ウニオン・レイリアが選手不足を理由に8人で試合に臨み、0対4の大敗を喫するという事態が起こった。同クラブでは前日、給料支払いの遅れを理由に16人の選手が退団を表明していた。ロイター通信が報じている。

試合前日に多くの選手がチームから去ったウニオン・レイリアは、残った9人で試合に臨むことに。さらに出場が見込まれていたマリ人MFケイタが、試合直前にスーツケースに入ったクラブの金を盗んで逃げ、最終的に8人でゲームを行なった。試合は前半終了間際まで無失点で凌いだものの、結局0対4の大敗を喫した。

同クラブのジョアン・バルトメウ会長は、試合後の会見で「ケイタは6000ユーロ(約64万円)が入ったスーツケースを持って逃げた。自分のサッカー道具は置いたままね。彼は(スタジアムの)外に車を待たせていた」と述べ、すでに警察へ通報したことを明かしている。

リーグ側は今回の事態について、長引く経済不況の影響が、国内リーグに深刻な打撃を与えていると分析。その上で、同様のケースが起こることを防ぐべく、財政面でクラブを保護する新たなシステムの構築していくことを発表している。

ISM

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