過去の戦績では有利と見られているレアル・マドリーCFだが、ジョゼ・モウリーニョ監督は、第1戦で引き分けたPFC CSKAモスクワとの第2戦は「難しい試合」になると予測している。
10日のスペイン・リーガで34試合30勝目を記録し、2位FCバルセロナとの勝ち点10差を守った首位レアル・マドリーCF。それでもジョゼ・モウリーニョ監督は、レオニド・スルツキ監督率いるPFC CSKAモスクワを警戒している。一方、3週間前の第1戦ではポントゥス・バーンブルームが試合最後のキックで奪った同点ゴールにより、1-1の引き分けに持ち込んだCSKAだが、公式戦のここ24試合でわずか6勝しかできていない。
レアル・マドリー
ジョゼ・モウリーニョ監督
我々は3トップで行く。ファンの後押しを感じられれば大きな力になるだろう。サッカーには波乱がつきものであり、必ずしもいいチームが勝つとは限らない。難しい試合になると考えるだけの理由がある。相手は強いチームであり、守り方を知っている。CSKAとはインテル（2009-10シーズンにホームとアウェーでそれぞれ1-0と勝利）と、チェルシー（2004-05シーズンにホームで2-0、アウェーで1-0と勝利）を率いて対戦したことがあるので、手強い相手であることは分かっている。
全選手がチームのためにベストを尽くす必要がある。CSKAが勝ったとしてもそれは奇跡ではない。彼らが非常にいい戦いをし、我々が非常に悪い戦いをしたということだ。私は前向きでいたいので、勝つと思っている。マドリーは過去2年間、UEFAチャンピオンズリーグで19試合を戦ったが、負けたのは1回だけだ。チームは何も恐れてはいない。
先週末の試合結果
10日：レアル・ベティス・バロンピエ 2-3 レアル・マドリー（モリーナ 10分、モンテーロ 55分；イグアイン 25分、ロナウド 52分、73分)
カシージャス；アルベロア、ペペ、ラモス、マルセロ；エジル（ベンゼマ 89分）、ケディラ、カカ（グラネロ 75分）、アロンソ、ロナウド；イグアイン（カジェホン 79分）
クリスチアーノ・ロナウドが今季のクラブと代表を合わせて45試合で46得点を記録。マドリーはリーグのアウェー戦で10連勝を収め、2009-10シーズンに打ち立てた9連勝を抜いてクラブ新記録を樹立した。
チーム情報
ファビオ・コエントラン（ハムストリング）とアンヘル・ディ・マリア（ひざの打撲）は欠場するが、ゴンサロ・イグアインとカリム・ベンゼマは出場可能。「ベンゼマが負傷し、イグアインがコンディションを落としていたときは私も困ってしまったが、今は2人とも復調したので問題ない」とモウリーニョ監督はコメントしている。
CSKA
レオニド・スルツキ監督監督
レアル・マドリーの得点力を封じ込める決定的な方法はないが、彼らの最も危険な武器はカウンターだ。今回は彼らのホームなので、0-0の引き分け（アウェーゴール差でマドリーが勝ち抜ける）ではなく、もっと好結果を狙って積極的に来るだろう。
試合では1分1分が重要になるだろうが、恐れてはいない。選手たちは経験も豊富だし、目標はあくまでも準々決勝進出だ。モウリーニョ監督は素晴らしい経歴の持ち主だ。記者会見での顔はマスコミに対する表向きのものであり、本当の彼ではない。チェルシー時代に会ったことがあるが、とてもオープンな人柄でさまざまな考えを明かしてくれた。
先週末の試合結果
9日：CSKA 1-1 FCディナモ・モスクワ（ドゥンビア 3分；セムショフ 75分）
セプクゴフ；A・ベレズツキ、イグナシェビッチ、シェンニコフ、V・ベレズツキ；ママエフ（ネチド 83分）、バーンブルーム、本田（アルドニン 46分）、オリセー（トシッチ 63分）、ムサ；ドゥンビア
アラン・ジャゴエフが出場停止で出られなかったCSKAは、元チームメートのMFイーゴリ・セムショフのゴールで引き分けに持ち込まれ、リーグで5試合勝ち星なしとなった。セイドゥ・ドゥンビアのゴールは、クラブと代表を合わせて2012年初。昨年は43試合で34得点を記録している
チーム情報
太ももに問題を抱えている本田圭佑は試合前にフィットネステストを受けることになっているが、1月につま先を骨折したアレクサンドルス･カウナは出場可能。イーゴリ・アキンフェエフ（ひざの靭帯損傷）、マルク・ゴンサレス（腰）は長期離脱中だが、アキンフェエフはチーム練習に復帰している。
試合情報
2シーズン前にも、CSKAは同じベスト16でスペイン勢のセビージャFCと対戦。まずはホーム戦でマルク・ゴンサレスのゴールで追いつき、1-1のドロー。続くアウェーではトマーシュ・ネチドと本田の2ゴールで2-1の勝利を収め、準々決勝進出を果たしている。
（UEFA.com）
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